【現役視能訓練士インタビュー】目をケアすることはカラダを整えること

【現役視能訓練士インタビュー】目をケアすることはカラダを整えること

疲れ目にお悩みの方こそ、目のケアを

 

「目が疲れて集中できない」と感じたことはありませんか。

「たかが疲れ目」と甘く見ずにケアをすることで、集中力やカラダの不調が改善されることもあったりします。

 

こちらの記事では、前回に引き続きこどもの「みる力」の重要性の発信活動を行われております、

一般社団法人みるみるプロジェクトの視能訓練士:平良先生に、

疲れ目やそのケアについて、インタビュー形式でお答えいただいております。

 

※前回のご寄稿記事はこちら

早期発見と治療用めがね~小児眼科の現場から~

 

眼に癒しを届ける習慣を。

 

ベテラン現役視能訓練士として眼科で活躍されている平良美津子先生に、

アイブレイクの使用感と眼とカラダのコンディションについてお話をうかがいました。

視能訓練士として眼科医療に従事し多くの患者様のお困りごとに接する一方で、

平良先生ご自身も眼に疲れを感じることがとても多い人の一人だそうです。

 

眼のコンディション=体のコンディション

 

Q.平良さんはご自身も眼が疲れやすいそうですね。

 

平良)そうなんです。

眼科で勤務しておりますと視力について聞かれることが多いのですが、

これとは別に「眼が重たい」「疲れた」「とても乾いてシパシパする」など

眼のコンディションに関する訴えをうかがうことも多々あります。

特にオフィスワーカーなどばりばり働いていらっしゃる世代の方々にはとても多いですね。

 

わたしもスマホやPCを仕事でもよく使うのですが、もともと比較的短い時間でも眼の疲れを

感じやすい体質?のようで、頭痛や吐き気が酷くて長い時間こうした作業が出来ない日もあります。

眼だけが疲れているならまだしも、全身に影響があるような感覚は本当に辛いものです。

 

※比較的短時間の作業でも眼の疲れを感じやすいという

 

眼精疲労という言葉が知られています。

原因は多岐にわたり単純ではないのでここでは詳細は省きますが、

症状は眼だけではなく頭痛や肩こりなど全身に感じるものである事が特徴的です。

わたしもあまりに症状がひどい場合はマッサージに行ったり鍼灸をしていただいたりしますが、

眼のコンディション=体のコンディション、といって良いくらい密接か関係だと思います。

 

Q. 眼を使い続けることで全身に影響が。

 

平良)

わたしはもともと頭痛が多くて。天候が変わるときなども鈍く痛いことがあります。

つい長い時間スマホを見ていると「あ、また頭痛が。。。」といやになりますね。

さきほど申し上げたとおりこうした症状は原因が多岐にわたるので単純ではないのですが、

よくある原因として2つ挙げるとすれば

  • 眼鏡などの度が見たいものとの距離と合っていない
  • まばたきの回数が減少するなどしてドライアイになっている

のかも?と疑ってみるのは良いかと思います。

この2つはどちらも自己判断できるものではないので、眼科での精密な検査をお薦めします。

わたし自身もこの2つに思い当たるところがあり、特にドライアイはけっこう酷いよと診察くださった

眼科医の先生から教えていただきました。

 

 

Q.平良さんは温める使いかたがお気に入りとか。

 

平良)

セルフケアは、健康の維持/向上のための「自己管理」ですよね。

具体的にいま眼精疲労で悩んでいなくても、眼に疲れを感じやすい環境の方は予防的にセルフケア

するのは良いことだと思います。

 

アイブレイクを実際に使ってみて、特に温める使いかたを気に入っています。

わたしも診断を受けたドライアイの場合、眼の周りを温めるという治療法は眼科でも推奨されていて

温罨法(おんあんぽう)と呼ばれています。

まぶたにはマイボーム腺という、涙の油分(涙液の蒸発を防ぐために分泌される)を供給している

部分があります。温めるとこの油分の分泌が促進されることからお薦めされているセルフケアです。

この温めるセルフケア、アイブレイクでためしてみるとわかるのですが、とてもリラックスできます。

眼の上に乗せたじんわりとした温かさが全身に広がっていくような心地よい感覚です。

 

もう一つ、頭のなかがリセットされるような気持ちよさを感じています。

昔と違って、電車のなかでもスマホ/仕事ではPC/学校でもタブレット授業…

なにかと情報過多な環境です。ぼーっとする時間が意外と無くなっているのではないでしょうか。

わたしは特に年齢のせいか…頭も疲れている自覚があるので、5分間だけでも完全に眼を閉じて

リラックスした時間でリセットする、という感覚で使っています。

眼だけのケアではない心地よさが素敵ですね。

お風呂に入るまえに5分。リセットしながら温めてリラックス。

お風呂では、まぶたの周りをよく洗う。

そんな使いかたでセルフケアしています。

 

Q.アイブレイクで特にご評価いただいた点は。

 

平良)

中のジェルのフィット感がとても良かったです!

眼の周りを温める使い捨てシートタイプもドラッグストアで販売されていて使っていたのですが、

シートタイプは意外と眼の周りの凹凸に追随しきれなくて意外とフィットしない感覚がありました。

わたしを含めてお顔の凹凸具合は人それぞれですのでなかなか…良いフィット感が欲しいなぁと

正直思っていました。

このジェルタイプは独特の質感でフィットが凄く良いですね!

バンドでしっかり固定する感覚も気に入っています。自分でほどよく調節してホールドするので

しっくりくる感じです。5分間でもやってみると気持ちも頭も落ち着いてリラックスできます。

疲れがたまっていよいよ体調に影響する前に、日常的に続けるととても効果的だと思いますね。

 

Q.眼の周りを冷やす使いかたはいかがでしょうか

 

平良)

集中力を維持したい!というとき冷やしてすっきり…という使いかたですね。

眼科では「眼が熱い感覚がある」と訴える患者様もいらっしゃいますので、ちょっとクールダウンと

いう使いかたも良いと思います。

ところで患者様のなかにはアトピー性皮膚炎などで身体のあちこちに「かゆみ」をお持ちの方もいます。

かゆみの原因も一つではありませんが、どうも温まるとかゆみが出てくるという方がいらっしゃって、

寝ているときなど眼の周りもかゆがってかきむしってしまい、眼球に大きな負担がかかり網膜剥離など

引き起こすこともあります。

こうした方も、クールダウンしてみるとかゆみが落ち着くなど一定の効果が期待できるのではないかな?

と思いました。

勉強/学習にがんばるスクール世代に

 

Q.特にお薦めしたい相手はどんな方ですか?

 

平良)

現代はとにかくスマホ/タブレットなどデジタルデバイスなしでは考えられない生活スタイルです。

眼をよく使う、とくに距離が近いモノをよく見る人…といったらたいていの世代が対象になりますが、
あえて取り上げるとしたら、受験生を中心に学習に取り組む中学生~高校生のスクール世代ですね。

わたしも参画しているみるみるプロジェクトでは、こどもたち(乳幼児から20歳ぐらいまでの広範囲)
には常にベストなコンディションで過ごしてほしいという啓発活動をおこなっています。

見るという情報入力において、必要であれば常に適切な眼鏡をきちんとかけて、
出来る限りその子のベストな視環境で過ごしましょうね、という趣旨です。

 

 

※遠見と近見、どちらの視力も大切

 

アイブレイクによるセルフケアも、一部それに通じるものがあるように思います。

 

わたしも中学生のとき、高校受験を控え塾に通って一日12時間以上勉強するような時期がありました。

人はなにかに集中して見る時は、まばたきの回数が大幅に減少するようです。

デジタルデバイスでまばたきが減少…という話はよく知られていますが、勉強でも減少しているだろうな

と考えています。

実際、スクール世代(特に受験生)は眼科受診の際、眼が充血しているケースが多いと感じています。

ところがこの世代は「眼が乾く」という自覚や主訴をあまり言わないですね。

つまり成人のオフィスワーカーのように「眼が乾く」「眼が疲れる」という強い自覚がないまま

勉強しているのではないかと考えています。

 

また受験という明確な目標に向かって毎日長時間に及ぶ勉強をしていると、当然頭も疲れますよね。

学校ではICT教育がはじまりタブレット授業もあり、長時間の勉強でまさに情報過多です。

1日5分間でもリラックスして頭をプチリセットする。

温めたりクールダウンしたりして、眼を中心に全身のセルフケアをしてはと思います。

 

せっかく頑張っているのですから、その方の持っているパフォーマンスを最大限発揮できるように

してあげたいですよね。

眼も脳も身体も、出来る限り良いコンディションで臨んで、効率の良い学習が出来ると良いですよね!

 

平良美津子 視能訓練士 PROFILE

 

北九州市出身/大分視能訓練士専門学校卒業。北九州市立若松病院などで勤務後、1年間トラックドライバー。医療法人大里眼科クリニック(北九州市門司区)勤務、師と仰ぐ辰巳貞子先生のもとで小児眼科を学ぶ。福岡市立こども病院眼科を経て、一般社団法人みるみるプロジェクトを有志らと共に設立。検査/訓練に立ち会った患児はのべ1万5千人以上。現在複数の眼科クリニックで勤務。後進の視能訓練士育成/異業種交流(弱視就学支援・eスポーツ研究等)/弱視早期発見活動に積極的に関わる。日本視能訓練士協会会員/日本弱視斜視学会会員/一般社団法人みるみるプロジェクト参与/福岡eスポーツリサーチコンソーシアム参画会員。みるみるプロジェクト https://mirumirunet.com/

 

■今回ご紹介、オススメの「アイブレイク」について

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000112598.html

 

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